Grok Bot の X 検索が標準機能に:毎朝の X 監視を自動化する手順と、Claude Opus 5.5 連携の見方

The Super Intelligence 編集部 2026年10月12日 ▶ 動画 8分

この記事は、YouTube「fussa | AI自動化」の動画の内容をもとに、公式発表と照らし合わせて書いています。

要点

Grok Bot は、X のアカウントをつながなくても X の検索や投稿の閲覧ができるようになりました。動画では、その場での検索と、毎朝の自社名・競合名の監視を自動化する手順を実演しています。あわせて話題になった Claude Opus 5.5 の採用は、公式の更新履歴では確認できていない点に注意が必要です。

  • Grok Bot は X のアカウントを接続しなくても、X の検索と投稿・プロフィールの閲覧ができます(10月11日付の更新履歴に記載)
  • 「毎朝8時に自社名と競合名で検索し、重要なものを3件まで報告。投稿や返信はしない」と頼むだけで、定期作業(routine)が設定されました
  • Claude Opus 5.5 は Anthropic が9月22日に公開したモデルで、Opus 5 より単価が20%安くなっています
  • Grok Bot が Opus 5.5 を使うという話は、公式の更新履歴やドキュメントでは確認できませんでした。どのモデルが動いたかも画面には出ません
  • まずは「読むだけ」の監視から任せ、投稿や返信は人が行う形で始めるのが安全です

Grok Bot に、X(旧 Twitter)の情報を扱いやすくする更新が入りました。本稿は、運営者がその更新を解説し、実際に X の検索と毎朝の監視を設定した動画を、公式情報で確かめたうえで記事にしたものです。

動画が取り上げた更新は2つです。1つは、X の検索が標準機能になったこと。もう1つは、Grok Bot の「頭脳」として Claude Opus 5.5 が使われるようになったという話です。前者は公式の更新履歴で確認できました。後者は、本稿の確認時点では公式の記載を見つけられていません。

動画で紹介された更新 公式での確認 本稿での扱い
X の検索・閲覧が標準機能に 更新履歴(10月11日付)に記載あり 事実として説明
頭脳に Claude Opus 5.5 を使う 更新履歴・ドキュメントに記載なし 動画の紹介として説明

X の検索と閲覧が、アカウント接続なしでできるように

Grok Bot の公式の更新履歴には、X のアカウントを接続しなくても、X の検索と投稿・プロフィールの閲覧ができると書かれています。記載があるのは10月11日付の v0.70.2 の項目です。この項目は複数の版の変更をまとめているため、機能が最初に配信された日までは断定できません。

動画によると、これまでも X と連携すれば同じことはできました。今回の更新で、連携の手間なしに、Grok Bot に話しかけるだけで X の投稿を探せるようになります。

動画では、閲覧と書き込みの線引きも紹介しています。キーワードでの検索や、アカウントの投稿を読むといった閲覧は標準機能でできます。一方で、投稿・返信・DM のような書き込みには、プラグインを入れて Grok Bot のコンピューターの中で X にログインする必要がある、という説明です。ただし、標準機能でできることの細かな範囲や、書き込みの条件は、公式の資料では個別に確かめられませんでした。

料金についても注意が必要です。動画では「投稿を読むたびにかかっていた料金が無料になった」と述べています。公式の製品ページでは、Grok Bot の対象プランには週ごとの利用枠が含まれ、それを超えた分はトークンの費用に応じて課金されると説明しています。X の検索だけを別に課金するかどうかは確認できませんでした。「X の検索が無料になった」と受け取るより、「プランの利用枠の中で使える」と考えるのが無難です。

運営者は、X の情報を追加の手間なく扱えることが、ほかのAIではなく Grok Bot を選ぶ理由になると見ています。

その場で X を検索してもらう

動画では、まず新しいボットを作り、次の依頼を出しています。

ここ数日の「Grok Bot」と「Opus」に関する投稿を検索して、好意的な反応と懸念の声を3つずつまとめ、それぞれの元の投稿へのリンクを付けてください。

最初の依頼では「了解です」と返ったあと、なかなか結果が出ませんでした。運営者は約1分待ってから依頼し直しています。2回目では、好意的な反応と懸念の声がそれぞれ元の投稿へのリンク付きで返ってきました。この待ち時間は動画の中での出来事で、いつもこうなるとは限りません。

リンクが付いていれば、元の投稿をすぐに開いて文脈を確かめられます。AIのまとめをそのまま信じず、元の投稿で確かめる流れを最初から組み込める点は、実務で使ううえで大事です。

毎朝の X 監視を自動化する

次に運営者は、毎朝の監視を自動化しています。Grok Bot には、決まった時刻や特定の出来事をきっかけに作業を始める「routine(ルーティン)」という仕組みがあります。動画では、チャットで頼むだけでこれが設定されました。

依頼の内容は次のとおりです。

  • 毎朝8時に、自社名と競合の名前で X を検索する
  • 新しい投稿から、重要なものを3つまで報告する
  • X への投稿や返信は一切しない

例として自社名に SpaceX と xAI を入れると、Grok Bot は競合を OpenAI と Anthropic に設定しました。実行時刻は8時ちょうどではなく8時7分になっています。時刻がずれた理由は、動画の中でも分かっていません。

設定したあとに「テストで今やってみて」と頼むと、その場で検索が実行されました。SpaceX と xAI に関する投稿から、重要なものが3件報告されています。

運営者は、テストのため3件にしたものの、件数を増やせば自社の評判をより幅広く拾えるだろうと述べています。ただし、何件まで安定して拾えるかは検証されていません。

この依頼文で大事なのは、「投稿や返信は一切しない」と明記している点です。監視の目的は読むことなので、書き込みの権限は最初から渡さない形にしておくと安心です。

Claude Opus 5.5 は Grok Bot の中で動いているのか

動画の後半は、Grok Bot の頭脳に Claude Opus 5.5 が使われるようになったという話です。

まず Opus 5.5 そのものは、Anthropic が2026年9月22日に公開したモデルです。Anthropic は、多くの仕事で上位モデルの Fable 5.1 に相当する性能を出せると説明しています。前の Opus 5 と比べると、出力の生成は30%以上速くなりました。API の単価は入力100万トークンあたり4ドル、出力20ドルで、Opus 5 より20%安くなっています。標準的な設定での典型的な仕事では、総費用が40%減るという評価も出ています。動画では「30%速い」「20%安い」と紹介していますが、比べている相手は Opus 5 です。

一方で、Grok Bot が Opus 5.5 を使うという点は、本稿の確認時点では Grok Bot の公式の更新履歴やドキュメントに記載を見つけられませんでした。動画では、イーロン・マスク氏が「仕事ごとに最も合うモデルを選ぶ」という趣旨の投稿をしたことや、簡単な質問は小型で速いモデルへ、複雑な回答が必要な質問は大型のモデルへ回すという英語の投稿を画面で紹介しています。これらの投稿の原文も、今回は直接確かめられていません。

運営者自身も、どのモデルが使われたかは分からないと述べています。Grok Bot に使っているモデルを尋ねても答えは得られず、モデルを選ぶ画面や、使われたモデルの表示もなかったそうです。

難しい依頼で試した結果

運営者は、大きなモデルが動くかを試すため、少し難しい依頼を出しています。

日本の中小企業が Grok Bot に最初に任せるべき仕事を3つ提案して、理由と最初の1週間でやることも書き、1枚の HTML 資料にまとめてチャットに添付してください。

返ってきた資料について、運営者は「微妙で、これなら従来の Grok のモデルでも作れそう」と評価しています。

そこで、資料を3枚にし、表紙に幾何学模様を使った目を引くデザインを求め、2枚目と3枚目は図表やグラフを多く使うよう追加で頼みました。今度の資料について運営者は「Claude らしくなった」と感じた一方で、本当に Opus が動いたかはやや疑問だとも述べています。

運営者は、従来の Grok のモデルよりは明らかに良くなったと見ています。いま Claude Code に任せている高度な作業の一部を、Grok Bot に移してもよいかもしれないという感想です。ただし、出来栄えの印象から使われたモデルを判断することはできません。モデルが分からない以上、同じ依頼で毎回同じ品質が出るかは、使いながら確かめる必要があります。

経営者・事業責任者はどう使うか

今回の更新で、X の情報を集める作業は、Grok Bot に頼むだけで始められるようになりました。広報やマーケティングで X の反応を追っている会社には、すぐに試せる使い方です。

始めるときに押さえておきたい点は4つあります。

  1. まずは「読むだけ」の監視から任せる。 動画のように「投稿や返信は一切しない」と明記し、書き込みは人が行います。
  2. 報告には元の投稿へのリンクを付けさせる。 AIのまとめが元の投稿の意図とずれていないか、人がすぐに確かめられます。
  3. 件数と時刻を決めて定期作業にする。 自社名と競合名、報告する件数、時刻を決めておけば、毎朝の確認が習慣として回ります。
  4. モデルに頼った品質の期待はしすぎない。 Opus 5.5 が使われるかどうかは公式に確認できず、利用者からも見えません。資料作りのような重い作業は、出来栄えを確かめながら任せる範囲を決めるのが現実的です。

料金は、プランに含まれる週ごとの利用枠を超えると、トークンの量に応じて課金されます。毎日の監視を何本も設定する前に、自社の使い方でどれくらい枠を使うかを確かめておくとよいでしょう。

関連する用語

出典

  1. 1Grok Bot ChangelogSpaceXSI・確認 2026-10-14
  2. 2Skills and routinesSpaceXSI・確認 2026-10-14
  3. 3Meet Grok BotSpaceXSI・確認 2026-10-14
  4. 4Introducing Claude Opus 5.5Anthropic・2026-09-22・確認 2026-10-14

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The Super Intelligence「Grok Bot の X 検索が標準機能に:毎朝の X 監視を自動化する手順と、Claude Opus 5.5 連携の見方」(2026-10-12)https://thesuperintelligence.jp/articles/grok-bot-x-search-opus-5-5